第16章病院での予期せぬ出会い

「エマはまだあんなに幼いのよ。このまま放っておくわけにはいかないわ」デイジーは、声にありありと不安を滲ませながら言った。

彼女は、エマの病状が悪化していること、そしてジェームズが彼女を専門の療養施設へ入れることを検討すべきだと、それとなくほのめかし続けていたのだ。

ジェームズはわずかに苛立ちを覚え、その話をはぐらかすことにした。

「少し休め。俺には俺の考えがある」彼は素っ気なく言い放った。

説得に失敗したことを悟り、デイジーの胸に失望の波が押し寄せた。

だが、これ以上強く出るわけにはいかない。あまりしつこくすれば、ジェームズに勘づかれてしまうかもしれないからだ。

「わかったわ。でも...

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